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競泳メーカーの高速水着徹底比較 2025年版

by MIHORO 2024.10 update(随時更新)

2008年のレーザーレーサーの騒動から早15年以上が経ちました。
衝撃からの大幅な規制によって各社の高速水着競争は熾烈を極め、まるで毎年のように感じるぐらい新たな高速水着が次々と開発されました。
ただ、それぞれの機能性や目的が意外と伝わっていなくて、相性の良くない水着を選ぶ水泳選手が多くなっていました。この高速水着徹底比較のページは、そんな時期に作りました。

それが現在、高速水着の技術は非常に高い水準に達し、各社の製品も独自の強みを持ちながらバランスの取れたラインナップとなっています。
開発競争は一段落し、新たなモデルの登場は落ち着いていますが、その分、選手の皆様は自分に最適な水着を選びやすい環境が整ってきました。

比較というには数が少なくなっていますが、その中でも、ちょうどよい水着選びのサポートになれば幸いです。


arena

arena AQUAFORCE STORM(アリーナ アクアフォース ストーム)


アクアフォース CP

男女それぞれに違う形状に配置されたテープによって、男女の体格やボディポジションの違いに対応したサポート グリップテープでアップキックをサポートさせる事に加えて、ねじり構造によって、キックの推進力を向上させた強いサポートタイプ
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▼商品ページで、サイズ、商品詳細を確認する。

アクアフォース MF

一枚布で作られることで軽量化と動きの自由さを実現した一枚。
動かしやすさを残しながらもねじり構造によってキックの推進力を向上させる。
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▼商品ページで、サイズ、商品詳細を確認する。

arena POWERSKIN CARBONシリーズ

少し混在しやすいかもしれないが、POWERSKIN CARBONシリーズはアリーナ海外選手も多く愛用するグローバルモデル
ポリエステル素材にカーボンというハイパワーな素材を含有した意図を入れる事で、丈夫な生地を実現している。

POWERSKIN CARBON CORE FX

FEEL THE POWER
TIGHT FEEL AND CORE SUPPORT
Our most compressive race suit: locked-in feel and strong all over compression.

「力を感じる。最も強いコンプレッション、コアサポート」
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POWERSKIN CARBON GLIDE

FEEL THE GLIDE
UNPARALLELED GLIDING UNDERWATER
Our most sophisticated race suit yet: a combination of lightness and compression.

「グライドしやすさ。軽さとコンプレッション」
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mizuno

mizuno GX SONIC 6(ミズノ ジーエックス ソニック シックス)

主幹機能:一時的にNEOシリーズなどを挟み、久しぶりに発売されたGX SONICのナンバリングを持つ新作です。フラットスイムが泳ぎを早くするという考え方からGX SONICの初代から常に前作をベースに改良を続けてきた本作。
GX-6で大切にしたのはゼロベース開発です。あらゆるスイマーの試泳を繰り返しながら、今の泳ぎに合わせて必要な機能はどれかという事を何十、何百の試作を繰り返すことで地道に理想形へと近づけた本作 スイマーひとりひとりに対応すべく生まれたのは以前のように硬い柔らかいの2択ではなく、3択(NV、CR、ET)でした。
全てのシリーズに共通して言えるのは、女性は肩のストラップが非常に伸縮が良く、伸びが良い。伸びが良いために以前よりも何もしていない時は短い設計。そして男女の体格差や泳ぎに合わせてカスタマイズされた男女の仕様の違いです。

GX SONIC 6 NV(Noble velocity)

シリーズはSTの継続と言える硬くて力強い速さを実現するシリーズ
後ろにクロステープを付けてアップキックを強くサポート。 姿勢を整えるホールド感で、浮き感を出す
捻転(捩じり)によるパワーを最大化
一言で言ってしまえば「速くするための全乗せ豪華セット」です。
硬い水着にはなるので選手は選びますが、とても魅力ある逸品です。
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GX SONIC 6 CR(衡)(Compressive release)

GX-SONIC5でいうMRの守備範囲からSLあたりまでをカバーする水着です。
珍しい仕様として、足元の内ももに裏地を配置し、足元の脂肪のゆれを防ぐ効果を狙っています。。
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GX SONIC 6 ET(柔らかい)

ET(emotional technique)は、最も着易く作られたシリーズです。
着易く動きやすいとは言っても機能は高速水着として必要なものを兼ね備えており、お尻のラインにテープが入っていることによってフラットスイム(姿勢保持での浮き感)も実現させています。

speedo

speedo FASTSKIN LZR Pure(ファストスキンレーザーピュア)

FASTSKIN LZR RacerシリーズからLZR Pureシリーズへと名前を変えた本作
この名前の変更からもわかるように、また新しい発想によってこの水着にたどりついたことがわかる。
このシリーズで大事にされたのがサメの表面からヒントを得て作られたこと
以前にもサメ肌(アクアブレード)があったが、その頃からさらに水中での分析が進み、サメの鱗に大小があり、それが今作に生かされている。
Speedoは他社に比べてボンディング(圧着)部分が多い為、ホールド感が強く、硬いと言われているが、これはLZR RacerであればXのみとも言える。

何人かの着用者からの感想では、硬さでは X>GX4 ST>INTENという意見がある。

FASTSKIN LZR Pure Intent

Xの純粋な後継とは言えず、全く新しい発想で作られた水着
例えば、Xの時はテープがクロスしていたが、今は並行している。
→これによって着やすさがUP
前と後ろのテープの太さが違う。
・サメの鱗を参考に作られた水着で、流水抵抗が大きい所と小さい所はのうろこの大きさにも着目されている。
横の黒い部分にはストレッチ性が設けられており、今までのXでは着用に30分だったのが10分ぐらいの着用時間に減った。
生地が厚くなり重くなったが、浮き感は大幅に上がったとの声が多い
全体的に着やすくした分、コアな部分に硬さを持たせ、性能を向上させている。

着用している人の割合
  ハイウエストジャマー ジャマー
LZR Racer X
LZR Racer Pure

▼商品ページで、サイズ、商品詳細を確認する。

FASTSKIN LZR Pure Valor

LZR Racer Elite2をベースとして作られた後継モデル。

薄くて軽いストレスフリーの水着

エリートとの違い
コアの部分(裏地)のサポート部分が広くなり、コアサポートが高まった。
・Valorは内股の裏地が2枚になっており、2枚になることで戻りやすい。
・中にバンドが入っているためターンに力が入るようになった。
・股上が以前より長くなった。(それによってきついと感じてエリートより小さいと感じる人がいた)
・股下も長くなったことによって、裾部分も若干細くなった。

海外着用選手によると浮き感もあるという声もある。

▼商品ページで、サイズ、商品詳細を確認する。

Jaked

Jaked(ジャケド)

2008年の高速水着時代に一気に名を上げた実力派イタリアの競泳ブランド イタリア独自の発想によって今までにない発想で切り開く発想力を、最先端の圧着技術工場からスタートしている技術で裏打ちしている。

Jaked JK-ONE

JK-ONE、J-Katanaよりは硬いが、J-keelよりは着やすい 1番の特徴と言えるのが前側にある2本のテープ、前側にサポートテープがあるのは他社ではあまり考えられないが、そこは流石発想力のJaked 前側のテープによって流水の流れを作り、体を押し上げる構造が作られており、実際に泳いだ人からは不思議に感じるような浮力が感じられる。 生地自体も非常に高い撥水効果を持っている。 後ろ側(裏側)には縦方向にテープが入っており、ここでアップキックのサポートをする。

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Jaked J-KOMP

海外でも人気が高かったが、試した選手から非常に評判が良かったJ-KOMP
日本国内では流通が難しかった関係で扱いはありませんでしたが、新たに扱いが増えました。
伸縮性の違う生地が混在し、泳ぎを適切にサポートしてくれます。画像からもうっすらわかる縞模様で生地の違いが可視化されています。
着心地が良くKatanaを好んだ選手に人気で、バッタやバックといった泳法で人気を集め、ブレストとも相性が良いとして人気が高い。

▼商品ページで、サイズ、商品詳細を確認する。

各社が発表をし、当社に情報が入りましたら情報を追加していきます。(公開可能情報に限ります。)

あとがき(2024/10)

2020(2021)の五輪が終わったことを境にして、asicsの競泳撤退に始まり、TYRの日本市場撤退(円高の影響も色濃く)など、競泳用品の業界にとっては寂しい数年となっています。

とはいえ、speedoを擁するGoldwinでは独自技術を活用して高速水着を日本市場に投入するなどの新たな動きも出てきました。

少しずつ外部環境は変わっていきますが、今後も水泳用品選びのサポートをして参ります。

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